写真とイラストで徹底解説 見逃せない劣化症状3例 ~劣化のメカニズムと対策~
- 重章 藤家
- 11月10日
- 読了時間: 3分

「修繕費用は大きな出費。できることなら、先延ばしにしたい…」そうお考えのオーナー様もいらっしゃるかと思います。
しかし、その「まだ大丈夫かもしれない」という小さな油断が、後戻りできないほどの大きなトラブルを引き起こしてしまうかもしれません。建物が発する“静かな悲鳴”を無視し続けると、資産価値の低下どころではない、事故などの最悪なシナリオが待ち受けているのです。
今回は、特にオーナー様の経営リスクに直結しやすい、3つの危険なサインを、写真や図解を交えながらご紹介します。具体的な危険信号と、劣化が進行するメカニズムを詳しく見ていきましょう。
【写真で見る】見逃し厳禁!建物からの危険信号
まずは、ご自身の物件に当てはまるものがないか、ぜひチェックしてみてください。これから紹介する劣化事例は、もはや様子見が許されない危険なサインです。
ここでは、特にオーナー様の経営リスクに直結しやすい、3つの危険なサインをご紹介します。
その1:外壁のひび割れ(クラック)

見た目の問題だけ、と侮ってはいけません。無数に入った髪の毛のようなひび割れは、建物の耐久性を内部から蝕む“アリの一穴”です。
・放置するとどうなる?【劣化進行のメカニズム】

このわずかな隙間から雨水が浸入し、内部の鉄筋をじわじわと錆びさせていきます。錆びた鉄筋は膨張し、内側からコンクリートを破壊してしまいます。その結果、建物の強度は著しく低下し、確実にその寿命を縮めていくのです。
その2:シーリング(コーキング)の劣化

外壁パネルの継ぎ目や窓サッシの周りを埋めるゴム状の部材、シーリング。紫外線や風雨に常にさらされ、5〜10年ほどで硬化し、写真のように縮んでひび割れ、剥がれたりします。
・放置するとどうなる?【劣化進行のメカニズム】

目地は、建物の防水における“アキレス腱”です。シーリングの劣化が進んで、硬くなったり縮んだりすると、防水の最終防衛ラインが破られ、雨水が直接建物内部へ浸入します。これは、気づかぬうちに壁の内部がカビだらけになったり、室内の雨漏りを引き起こしたりする最大の原因となります。
その3:外壁タイルやコンクリート片の剥離・落下

経年劣化により、外壁タイルが広範囲に浮き上がり、突然剥がれ落ちたり、コンクリート内部の鉄筋が錆びてコンクリートを押し出し、大きなコンクリート片が剥がれ落ちる危険があります。
・放置するとどうなる?【劣化進行のメカニズム】

これは、もはや単なる費用の問題ではありません。剥がれ落ちたタイルやコンクリート片が、万が一人に当たれば大事故。駐車中の車を直撃すれば物損事故に繋がります。オーナー様は建物の管理責任を問われ、多額の損害賠償を請求される可能性もゼロではない、最も回避すべき最悪のシナリオです。
まとめ:建物診断で早期対応を!
ここまで見てきたように、建物の劣化は、放置すればするほど深刻化し、修繕費用も雪だるま式に増えていきます。そして最悪の場合、取り返しのつかない事態を引き起こします。
悲劇の主人公にならないためにも、専門家による正確な「建物診断」を受け、早めに手を打ちましょう。

小さなサインを見逃さず、早めに対処することが、結果的に最もコストを抑え、大切な資産と入居者の安全を守る唯一の方法です。
朝日リビングでは、専門家が建物の状態を隅々までチェックする無料建物診断を行っております。ぜひ一度、お気軽にご相談ください。
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