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共用廊下に置かれやすい‟私物問題“の解決リノベーションアイデア



アパートやマンションでは、共用廊下に私物を置くことが禁止されています。
なぜなら共用廊下は全員が利用する場所であり、個人の所有物を置くことで災害時に避難経路が妨げられ、入居者様の安全が脅かされるからです。
そのため、入居者様の安全と快適な共同生活を守るために法令で定められています。

ですが、ベビーカーや子供の外遊び道具などの私物が置かれている光景を目にすることが、よくあるのではないでしょうか?

そこで、今回は間取りを少し変えるだけでこの問題を解決できたリノベーション事例をご紹介します。

【事例❶】

よく見かける外廊下タイプのマンション。

外装の劣化は特に見受けられませんが、私物の多さが目につきます。

外廊下のため、強い雨風に見舞われると濡れてしまうことも懸念点です。

共用廊下にベビーカーや自転車などの私物が置かれている。玄関内に持ち込むスペースもない。
共用廊下にベビーカーや自転車などの私物が置かれている。玄関内に持ち込むスペースもない。

既存の土間サイズでは玄関内へ持ち込むことが難しいので、仕方なく外へ置いていると見受けられます。


そこを玄関土間のサイズを横に広げ、収納するスペースを設けました。

玄関土間を広げることで私物を室内に入れ込めるスペースを作った。ペールトーンの優しい色合いの玄関。
玄関土間を広げることで私物を室内に入れ込めるスペースを作った。ペールトーンの優しい色合いの玄関。

ベビーカーや自転車だけでなく、室内に持ち込みたくないスーツケースやゴルフバッグも置ける広々とした空間になりました。

さらに柱脇にできたデッドスペースを活用し、可動棚を設置。

収納量が増え、アウトドアグッズなども収納可能になりました。


【事例❷】

こちらの物件は縦に土間を広げた事例です。

玄関廊下が広めに設定されていましたが、中途半端なスペースがややもったいなく感じられました。

玄関廊下が中途半端な空間で持て余している。押入れも使い難そう。
玄関廊下が中途半端な空間で持て余している。押入れも使い難そう。

廊下の横には押入れがあり収納力はあるものの、手を加えた方が更に使い勝手が良くなりそうでした。


そこで廊下部分を削り、押入れと土間を繋げることでシューズクロークも兼ねた広々とした玄関土間としました。

中途半端だった玄関廊下の一部をつぶし、玄関土間を縦に広げた。押入れは玄関土間と繋げシューズクロークに。アーチ状入口がかわいい。
中途半端だった玄関廊下の一部をつぶし、玄関土間を縦に広げた。押入れは玄関土間と繋げシューズクロークに。アーチ状入口がかわいい。

シューズクローク内にはベンチを設け、靴の履き替えにも便利に。

可動棚には防災用具や備蓄品の収納もできます。

シューズクロークの中はベンチがあり、座って靴の履き替えができる。壁にフックも取り付けてあるので、外套など室内に持ち込みたくないものをかけておくこともできる。
シューズクロークの中はベンチがあり、座って靴の履き替えができる。壁にフックも取り付けてあるので、外套など室内に持ち込みたくないものをかけておくこともできる。

また壁にはフックを取り付け、コートや帽子などを掛けておくことができるようになりました。



さて、いかがでしたでしょうか?

共用廊下に置かれてしまっている私物問題をリノベーションで解決するための、いちアイデアとして参考にしていただけらと思います。


今回ご紹介した2つの玄関土間拡張プランは、部屋の間取りによっては対応が難しいこともありますので、お持ちの物件が施工可能か、ぜひ弊社の無料建物診断をご活用いただければと思います。




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