総務省の調査では、全国の賃貸物件のうち約60%以上が築30年を超える物件です。築古物件を所有されている賃貸オーナー様の中には、「入居者を入れるには、家賃を下げるしかない」と考えている方もいらっしゃると思います。
そこで今回は築30年以上の物件で、リノベーションによって家賃UPした事例を3つご紹介します。
■築32年、デッドスペースを活用し家賃17,000円アップ
事例物件は築32年のマンションです。都心へのアクセスが30分程度、付近に大学もある立地環境から、ターゲットを20代の単身男性(社会人・学生)に設定し、インダストリアルな雰囲気にまとめました。またデッドスペースを活用し、収納力を上げながらも居室を広くさせることに成功。家賃を17,000円UPさせたにもかかわらず、施工中に入居が決定しました。
【物件概要】
築32年/1DK/RC3階建て/15戸
家賃68,000円→85,000円
※赤い線・赤枠はデッドスペースになっていた箇所です。
■築45年、バス&徒歩物件でも家賃5,000円アップ
物件は、最寄り駅からバス8分徒歩3分と、やや駅から遠い立地ではりますが、閑静な住宅街で周囲には幼稚園や保育施設も複数あり、スーパーや病院なども充実しています。そこでターゲットを新婚夫婦に設定し、子育てに適したお部屋にリノベーションし間取りも変更。家賃相場が低いエリアにもかかわらず5,000円アップで入居が決定しました。
【物件概要】
築45年/3DK→2LDK/RC4階建て/24戸
家賃55,000円→60,000円
■築38年、エントランス改修で家賃6,000円アップ&満室
物件は、オフィス街や繁華街に囲まれ、人通りの多い場所にありました。そこで、仕事で帰宅が遅くなる単身社会人にターゲットを設定し、夜間の印象を重視したエントランスのリノベーションを実施。冷たい印象を受けるタイルから、温かみのある木目調や石調の建材を組みわせて雰囲気を変え、2部屋あった空室は家賃5,000円UPでともに入居が決まりました。
【物件概要】
築38年/1R+テナント/RC7階建て/15戸+テナント15軒
家賃55,000円→60,000円
■築30年以上でも家賃下げすに収益物件として再生できる
いかがでしたでしょうか。
築30年以上でもリノベーションを行うことで、家賃UP+入居促進に繋がり収益物件として再生できます。
家賃を下げ続けることは、家賃収入の低下だけでなく、入居者の質の悪化に繋がり物件の管理にも影響が出てしまいますので、オーナー様と管理会社様の双方にとって良くありません。
ぜひリノベーションを空室対策の選択肢として検討していただきたいと思います。朝日リビングでは、物件の現状把握と、空室対策に役立つ情報が得られる「無料建物診断」を行っていますので、ご活用ください。
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