「新築から10年が経過した...」、「親から引き継いだマンションの劣化が目立ってきた...」など、改修工事を初めて経験するという方も多いと思います。
「どのタイミングで費用が発生するのか?」「工事に際して入居者やご近所にどう伝えれば...?」「そもそもどこに頼んだらいいのか?」等、わからないことだらけではないでしょうか?
そういった方の為に、今回は大規模修繕に関して、弊社における「建物診断から完工まで、改修工事の流れ」を簡単にご説明していきたいと思います。
1.建物診断
まず、建物診断を行います。
建物診断を行うことで建物の現状を知り、劣化箇所や補修工事の緊急度を知ることで、無駄な工事を避け、費用を抑えた工事計画を立てることができます。建物診断も行わないで、いきなり見積に取り掛かる業者に工事を任せるのは、少し考えた方が良いかもしれません。
※建物診断の光景
まず、専門のスタッフが現地にて、目視および打診で調査を行います。各部の劣化の状況はもちろん、賃貸物件としての長所・短所もあわせて調査します。また、弊社の場合、建物だけでなく周辺環境もあわせて調べます。
※周辺調査の光景
こうして現地調査で得られたデータをもとに「リノベーションレポート」(診断報告書・改善提案書)の作成を行います。
※リノベーションレポートとは?
※リノベーションレポートサンプル
「リノベーションレポート」は主に以下の内容で構成されています。
・建物の状況:
建物の劣化状況とその補修方法を図解入りで詳細に解説し、劣化の状況とは別に、建物の
収益物件としての「問題点」にまで言及します。
・周辺環境:
物件の立地条件、周辺の施設、競合する物件など周辺環境の分析。
・改修コンセプト:
「ターゲットとすべき入居者層」と、それを元にした改修コンセプトのご提案。
2.お見積
建物診断の結果、工事が必要となりましたら、お見積りを作成します。
見積書:仮設工事・補修工事・仕上げ工事他、多岐にわたる内容を詳細に記載し、
ご提出時には、担当者がその内容に関してくわしくご説明いたします。
※見積書・イメージプラン
仕上がりのイメージをより明確に持っていただく為、このタイミングでイメージプランをお出しすることもあります。
以上までが、無料でご利用いただける弊社のサービスです。
この後、お見積内容、ご予算に納得いただければ、ご契約となり、工事に着手します。
3.工事
※施工中写真
工事期間中は建物が足場やネットで覆われたり、ベランダの使用に制限が設けられたりと、入居者の皆様には、なにかとご不便・ご迷惑をおかけすることになります。出来る限り皆様が過ごしやすいよう、工程毎に工事内容とご協力いただきたい事を事前にお知らせしております。
着工前:工事着工の10~7日前に弊社の担当者が、入居者様及び近隣の皆様へのご挨拶と告知を行います。また、建物の良く見える場所に注意事項・工程表などを貼り出します。
※案内チラシ、工程表、注意事項などが張り出された「万能塀」
施工中:施工中にご注意いただく事項、ベランダ使用の可・不可などを工程ごとに告知いたします。
中間検査:下地補修が終わった時点で中間検査を行い、漏れや手直し箇所が無いかをチ
ェック。手直し箇所があれば速やかに行い、確認後、次の工程に進みます。
完工検査:ほぼすべての工程が終わった段階で、仮設足場の撤去前に建物全体を検査します。手直し箇所があれば速やかに行います。
足場撤去:建物の周りの足場を撤去し、足場のあった周辺を清掃します。
※完工検査の光景
以上が全て終了しますと、完工引き渡しとなります。
いかがでしたでしょうか?簡単に概略だけをお伝えしましたが、改修工事の大まかな流れをつかんで参考にしていただければ幸いです。