2021年8月5日2 分
最終更新: 2023年9月28日
打診棒で調査を行い、浮きが発生しているところを特定します。
※打診棒による調査の模様
タイルの浮きが発生しているところは、下図のように空洞部分ができており、そのため打診棒でタイルを叩くと、虚ろな音がします。
浮いている部分が特定できたら、接着剤の役割をする樹脂を注入するための穴を開けます。
穴は、タイル目地に開けるのが一般的です。
タイルがモルタルごと剝がれないよう補強する為に、躯体に達するまで目地の部分に穴を開けます。
穴が開いたら、穴を清掃して接着剤となるエポキシ樹脂を注入します。この際、樹脂が隅々まで行きわたるように、圧力をかけて注入します。
エポキシ樹脂が行きわたったら、躯体とモルタルをつなぐ金属ピンを挿入します。このピンを入れることによって、より強固に補強される訳です。
最後に注入口をシール材で塞ぎます。これで、タイル補強は完了です。
※今回ご紹介した補修方法はあくまでも一例で、劣化の進行具合によってはタイルを一旦除去して貼り直しが必要な場合もあります。