2020年6月25日4 分

職住融合「テレワークしやすいお部屋」が空室対策の仲間入り?

最終更新: 2023年9月28日

リクルート住まいカンパニーから発表があった2020年「住まいのトレンド予測」で、テレワークを前提とした住まいや街選びの風潮を意味する「職住融合」というキーワードが発表され注目を集めています。


 
新型コロナウイルスの影響により普及に拍車がかかったテレワークですが、現在の住環境ではテレワークしにくいと不満を感じて、引っ越しを検討されている入居者も少しずつ増えてきているようで、これからは「テレワークしやすいお部屋」というのも、空室対策のひとつになることが予想されます。
 

コロナ禍で急速に拡大したテレワーク、環境に関する不満が半数以上!

会社員/公務員を対象に、(株)リクルート住まいカンパニーが行った「新型コロナ禍を受けたテレワーク×住まいの意識・実態調査」では、「仕事専用スペースがない」「一人で集中するスペースがない」といった環境によるものが多く挙がっています。

テレワークに際する不満(本調査 / 全体 / 複数回答)

中には割合は少ないものの「お風呂」や「トイレ」でオンライン会議を実施しているテレワーカーもいることが明らかに!

しかしテレワーク実施者の満足度・継続意向は高く、今後を見越して引っ越しを検討している方も増えてきていることが分かりました。

今後の住み替え意向(本調査 / TW比率10%以上 / 単数回答)

今回は、今後このように自宅の一部にワークスペースを設けてテレワークを実施するという"職住融合"を意識したリノベーション事例を紹介したいと思います。

仕事専用スペースの確保に「DEN(書斎)」を

リビングの一角に

この中央の丸みのある空間、実はDEN(書斎)なのです。

仕切り壁をR形状にすることで、LDK側・書斎側共に圧迫感を与えずゆとりを感じる空間にしています。「家族の気配を感じながら自分の時間も楽しめるように」と人気の1LDKを活かした間取り。

ブラインドを活用したDEN

大がかりな施工をせずとも、ちょっとした工夫でプライベート空間が作れます。

ブラインドを上げたら広々としたLDKとしても使用でき、子供を見つつもテレワークが可能です。

収納にもなる省スペースDEN

DEN(書斎)としても、ウォークインクローゼットとしても利用できるデュアルマルチ空間。

ハンガーパイプは取り外しが利き、また電源も完備しているので棚を作業台としてアイロンを掛けたりもできます。

1人で仕事に集中したい時などは、このように四方に囲まれた空間がピッタリですね!

また間取り上、使いづらい位置にある収納スペースも…

ちょっとした書斎スペースにすることで、利便性が上がり空間も活きます。

意外と設置場所に困る!インターネット回線のモデム置場

LANコンセントのある位置に合せて設置することが多いインターネットのモデムやルーター器機。意外と場所を取り、また置いたらそれでお部屋を雑然とさせてしまいがちですよね。

それも…

このように、専用の設置スペースを設けることでお部屋もスッキリ。

このニッチには、他家電製品の取扱説明書なんかもしまっておけそうで便利そうですね。

ちなみに人気設備ランキングでは「インターネット無料」が4年連続1位

コロナ禍の前から需要があった「インターネット無料」の設備。

実は今回のコロナ禍による仕事のテレワーク化で、意外と自宅にPCやWiFi環境が無い人が一定数いるということが分かりました。

(日々のネット利用のほとんどはスマホで事足りるため)

テレワークの普及で更に需要が高まり、このような設備を用意するのもマストかもしれませんね。

まずは事前の診断で物件のことを知りプランニングすることが大切

しかしながら、こうしたスペースを無理やり作っても快適で無くなってしまっては住環境の不満は拭えません。まずは事前に下記3つのことを検討し、しっかりプランを作ることが大切です。

  • テレワークする人の入居が望めるか

  • 快適さを失わないでスペースを確保できるか

  • 紹介した以外のアイデアでできないか

ご希望があればお部屋をしっかり見させていただき(建物診断)、プランをご提案する事も可能ですので、下記フォームよりお問い合わせください。

ちなみに朝日リビングはこのコロナ禍を踏まえ、ビデオ会議ツールを使用した非対面での打ち合わせや商談も実施しております。

オンラインでの打合せのご要望がありましたら、遠慮なくお申し付け下さい。