2020年6月25日5 分

写真映えする壁のリノベーション術

最終更新: 2023年9月28日

今では定番の、壁を一面だけ違う色柄にするアクセントクロスから、 機能的な壁面収納まで、様々な壁のリノベーションのワザを一挙にご紹介します!

弊社の施工実績の中でもとっておきの事例ばかりです!

「部屋探しはインターネットで」は常識

ネットで部屋探しをすることが主流になった現在では、写真映えする部屋づくりが重要な空室対策の一つになっています。写真映えと言っても、目立てばいいというわけはありません。賃貸物件のリノベーションなので、費用をかけてステキな部屋にすればいいというわけでもありません。投資効率を考えながら、物件の入居者層にあったプランを考えることが大切です。

① アクセントクロス

壁の色や柄を一面だけ変えることで、部屋の表情をガラリと変えるアクセントクロス。シンプルな手法ながら効果は抜群!あまり奇抜な配色は避け、入居者層に喜ばれそうな配色を心がけたいです。


 
ファミリー向けマンションの一室。間取りは2LDKで、子育て世帯や新婚世帯を入居者ターゲットと考えていました。洋室の壁を水色にしたことで、家族が集まるLDKがさわやかな空間になりました。30代の共働きのご夫婦のご入居が決まりました。
 


 
名古屋の中心部にあるマンションの一室。単身者向けの物件で、個性的なお部屋を求めてる方を入居者ターゲットとしました。ビンテージ調の木材がヘリンボーン調に貼られた大胆なデザインクロスと、ターコイズブルーのクローゼットが引き立っていてかなりインパクトがあります。たくさんの入居検討者が内覧に来てくださいました。
 

② 壁面収納

収納スペースが大きい部屋は、入居者にとって魅力的です。ですが、クローゼットをつくって、居住スペースが小さくなってしまっては、一長一短となってしまいます。限りあるスペースを有効活用し、入居者のセンスで飾ることができるのが壁面収納の特徴です。日頃よく使うお気に入りのアイテム等を見えないところにしまうのではなく、あえて"見える収納"に飾ることで、インテリアの一部としてお洒落に演出できます。


 
1Kのお部屋。部屋に合わせて飾り棚をつくり、TVも置くことができるようにしています。限りある空間の無駄を無くし、機能とデザインを両立できるのは造作ならではです。女性を入居者ターゲットとして「フレンチシャビー」スタイルにまとめています。
 


 
事務所を住居にコンバージョン(用途変更)したお部屋です。玄関の広いスペースに設置した大きな飾り棚は、入居者のセンスで自由な使い方ができます。部屋の玄関扉が道路に面していることから、セキュリティ面で女性に訴求することが難しく、男性を入居者ターゲットとしました。構造的な制限が部屋の魅力になるようにプランニングし、工事中に入居を決めることができました。
 


 
1Rのお部屋。壁面にビンテージの板材とアイアンでつくったシンプルな飾り棚を設置しました。小物を飾ったり、衣服をかけることができます。最下段の棒は流木で、部屋のアクセントになっています。棚の材質とアクセントクロスが互いに活きるように厳選して、費用をかけずにオンリーワンなお部屋にすることができました。
 


 

 

③ ニッチ

壁の一部をくぼませてつくる飾り棚をニッチといいます。お気に入りの写真や植物等の小物をニッチに飾ると、部屋のおしゃれ度がアップ!玄関やキッチン、リビング等どんな箇所でもgood。


 
DINKs(子供を意識的につくらない共働きの夫婦)向けにリノベーションしたマンションの一室。築45年で、工事前は使い勝手の悪い間取りでした。間取りを変更し、壁付けのキッチンを対面キッチンにする際、配管用にふかした(前に出した)壁を利用して、ニッチをつくりました。入居者は、ちょっとした小物を置くだけで、LDKをおしゃれな空間にすることができます。間取りを変更するような大がかりな工事をする際には、このようなちょっとした工夫をプラスすることで部屋の魅力がグッと上がります。
 

④ スリット格子

壁で空間を完全に分け隔てるのではなく、ゆるやかに仕切るスリット格子。圧迫感がなく上品な印象に仕上がります。


 
子育て世帯向けの部屋につくった書斎。間取り変更をする際に、部屋にするほどはスペースがなく、あまり広くない空間を有効活用するため、オープンな書斎をつくりました。壁で仕切るのではなく、スリット格子にすることで、狭い空間でも、圧迫感がありません。お父さんが喜ぶスペースをテーマにして、プランニングしました。
 

⑤ 有孔ボード

有孔ボードを使えば、穴を開けずに自由に壁を飾ることができます。入居者のセンス次第で自由な使い方ができ、普段使う物を"見せる"収納とし使うこともできます。


 
玄関に設置した有効ボードです。このような限られたスペースで活躍することができるのが有孔ボードの良いところ。入居者のセンスで、帽子やドライフラワーをフックで引っ掛けたり、棚を取り付けて絵や写真を飾ったりできます。女性に人気の壁の活用法です。
 

⑥ 黒板

壁一面を黒板にする大胆アイデアもオススメのひとつ。予定や家族へのメッセージを書き込むもよし。チョークアートで装飾するもよし。思うがまま落書きOKだから、子供の遊び場にもなります。


 
子育て世帯向けにリノベーションしたお部屋。キッチンの横につくった家事スペースの壁に黒板クロスを貼って、子供の遊び場や家族のメッセージ板として使えるようにしました。
 


いかがでしたか。費用があまりかからない事例から、間取り変更のような大がかりな工事の際にチャレンジしたい事例までご紹介しました。いずれも大切なことは、目的は入居者様に喜んでもらうためということです。ただお洒落にするということではなく、入居促進にならなければ意味がありません。リノベーションによる入居促進については、ぜひ一度ご相談くださいませ。