2023年7月27日4 分

空室対策において重要な「共用部」のリノベーションについて

最終更新: 2023年9月28日

空室対策のためのリノベーションでは、「内装リノベーション」が一番効果的とお考えの方は多いのではないでしょうか?
 
もちろん入居募集においてお部屋の様子は大事なポイントです。
 
しかし、いくら内装が綺麗でお洒落であっても、建物自体の美観や安全性、機能面が著しく悪いと、入居候補から外れてしまい、空室の目立つ物件となってしまいます。
 

 
ここでは、共用部のリノベーションとして空室対策に有効な、エントランス、駐輪場、ゴミ置き場、共用廊下、宅配ボックスにポイントを絞り、6つの事例を交えてご紹介します。

■事例① 競合エリアで差別化をかなえた「エントランス」

物件の顔と言われるエントランスの魅せ方が空室対策の鍵を握ります。

なぜなら、収益性の観点から共用部への関心が低くなりやすい賃貸物件において、エントランスに特徴をもたせることで、他物件との差別化ができ、美観性に優れているだけで好印象を持たせることができるからです。

例えばこちらのようなハイツタイプのアパート。

特出した特徴がないために、周辺のライバル物件に勝てず、約1年半もの間空室が出ていました。

そこで、エントランスとアプローチに重点を置いたリノベーションをすることにより空室が埋まった事例です。

▶▶詳細説明はコチラ「空室対策!入居者目線のポイントを抑えたリノベーション」

■事例② 選ばれにくい1階の部屋の思い切った活用法

賃貸物件には、バルコニーの向きや、日当たり、眺望、部屋の形などの設計上の理由により「選ばれにくい部屋」が存在します。

そういった部屋では、なかなか入居が決まりにくかったり、決まってもすぐ退去されたりといった問題が生じます。

根本的な改善がしにくい悪条件の部屋でも、共用部の改善によって物件全体の価値を上げることができ、効果的な空室対策となる場合があります。

例えばこちらの賃貸マンション。

駐輪場がないために、エントランス内に自転車を雑然と置かれることが多く、物件の第一印象を損なわせる要因となっていました。

そこで、不人気だった1階の1室を思い切って解体し、駐輪場にしたリノベーション事例です。

▶▶詳細説明はコチラ「不人気部屋を駐輪場に変えて防犯面と美観の向上」

3部屋あった空室は施工後にすべて埋まり満室に。さらに入居者からも高評価をいただきました。

■事例③ 乱雑に止められがちな「駐輪場」の対策アイデア

設置しても気を抜くと乱雑になりやすい駐輪場。

ちょっとしたアイデアで整頓して止めてもらいやすい駐輪場にすることができます。

▶▶詳細説明はコチラに「自転車散乱問題のスッキリ解決策5選」

■事例④ 悪印象を持たれやすい雑然とした「ゴミ置き場」の改善案

ゴミ置き場は清掃を心がけていても、散らかりやすく、見た目も悪くなりがちですよね。

頭を悩ませておられるオーナー様は多いのではないでしょうか。

荒れたゴミ置き場は、現入居者のモラルが露呈するだけでなく、内見者に悪印象を与える要因になります。

写真のようにちょっとしたアイデアで印象良く綺麗な状態をキープすることが可能ですので、ぜひトライしてみましょう。

■事例⑤ 「昼間でも暗い中廊下」の上手い魅せ方

外気の影響を受けにくい面がメリットである中廊下タイプの物件。

しかし自然光を取り入れにくいので、暗さが気になる人も多いと思います。

こちらの物件はそんな空間の暗さを敢えて活用した事例です。

▶▶詳細説明はコチラ「暗い内廊下をクラシックホテルのような空間に」

■事例⑥ 導入したい人気設備「宅配ボックス」の設置例

近年、賃貸の人気設備ランキングで単身者・ファミリー共に常に上位にランキングされる宅配ボックス。

宅配サービスの利用増加に伴い、宅配ボックスの標準装備があたりまえとされる中、設置のない物件は競争力が劣ってしまいます。

後付けで設置できるタイプもあり、また国や所在地の自治体から補助金が出るケースもあるので、ぜひ設置を検討してみましょう。

まとめ

このように、共用部のリノベーションは、他物件との差別化が図れたり、悪印象を持たれやすい部分の美観向上ができたりと、空室対策で重要なポイントになります。

対応できる箇所があれば早速着手してみましょう。

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